釣り好き食いしん坊が島に移住する話

関東で暮らしていた飲食業のおっさんが40歳でとある島に移住して地域のために頑張ってみるお話

ゆむしのお仕事①

ゆむしです



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恒例の地魚パトロール
ピッチピチきときと鮮度の
激安イワシを発見

イワシにちょっとウルメが
混じっていますが
非常に状態が良い


大きさが20cmくらいあれば
相当の値段になりそうですが
概ね14~15cmといったサイズ

推測するに20cmクラスは
キレイに箱詰めされて
トラックで市場へ出荷され

残されたこのサイズは
パック詰めで地元の直売所に
並んだのではないかと


こういう食材こそが
ご当地鮮度のご当地価格なのです



人気のある魚種、規格の魚は
高値をつけるために
売り場に並ぶまでに
卸売市場で競りにかけられる

すると店頭に並ぶまでに
時間が経って鮮度が落ち

トラックのガソリン代
ドライバーの日当
キレイな発泡スチロール代
中卸の利益や市場の人件費など
流通手数料
などなどの費用が
価格に乗せられることになります

だから
日本の魚は高いのです
日本人の「魚離れ」の原因は
流通の仕組みにあるのです

魚が港から食卓に上がるまでに
たくさんの人の利益のために
引きずり回されるから
不味くなり、高くなる
生産者は儲からなくなり
消費者は買わなくなる


東京の飲食業界の利益構造に辟易して
地方移住を決めたゆむしには
この致命的な構造が
はっきりと見えてしまうのです



だからこそ
豊洲行きの規格に漏れる
魚たちを輝かせ
鮮度と価格の優位性に
スポットライトを当てることで

本来の適正価格とは?

と考えるきっかけをつくりたい


…というのが
ゆむしの活動目的


ジャーナリズムで警鐘を鳴らすのも
ひとつの手段ですが

問題を晒すよりも
あるべき姿を讃える方が
気分が良いじゃないですか



だから今日も
ゆむしは雑魚を捌き
美味しそうに食べます

扱いにくいサイズのイワシ
「安いなら買いたい」と
思ってもらうために…


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