釣り好き食いしん坊が島に移住する話

関東で暮らしていた飲食業のおっさんが40歳でとある島に移住して地域のために頑張ってみるお話

夏のサヨリと冬のサヨリ

ゆむしです



サヨリが安かったので
買いました
全長22cm位のサイズ
10本税込300円


サヨリは春に産卵する魚で
寿命は約2年です
最大で30cm超えるくらいまで
成長するので
この魚は2020年春に生まれた魚と
推測できます


春に生まれた魚が
最初の冬を越すために
栄養を蓄えた状態
それが今回の魚です



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まずはお刺身で頂きます


サヨリ白身魚ですが
イワシ等の青魚に似た風味もあります
新鮮な刺身は
生姜醤油で食べると
美味しいですよ



続いては酢締め
皮を引く作業
腹骨を鋤き取る作業が面倒なら
コレがいちばんオススメです


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少しずつ重ねて並べ
棒寿司にすると
綺麗で食べやすい


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これが9月頃に作った
サヨリの棒寿司


見た目はほぼ同じですが
味は今回のものが圧勝
これが「旬」のひとつです


なぜ「ひとつ」という表現を
使うのかというと

「美味しくなる時期」
という意味での旬と
「たくさん獲れる時期」
という意味での旬が
混在しているから


例えば真鯛

桜の咲く4月頃の「桜鯛」は
産卵のために浅場に寄ってくる真鯛
当然真子(卵巣)や白子(精巣)は
美味しいのですが
身はあまり美味しいとはいえません

むしろ海水温が低い中で
産卵の体力を蓄えている時期
2月頃の方が抜群に美味しい傾向があります


「照りゴチ」と呼ばれ
初夏が旬とされるマゴチも
実は冬の方が旨い


このように
魚に関する知識をつけていくと
より美味しい魚を選ぶことができます


はっきり言いましょう

普通の人と
魚好きの人は
食べている魚の質が違います

これが「目利き」です


じゃあ魚屋さんに聞けば
教えてくれるかというと…
まあ、本来そうあるべきなんですが

魚屋さんとしても
在庫の鮮度を落とさないために
バランス良く売らなければならないという
事情がありますので
本当に美味しい魚を薦めてくれるか
いまいちな魚の美味しい調理法を
教えてくれるかは
時と場合によるというのが
現実的でしょう


やはり消費者自身が
知識をつけることが大切で

適正価格で
適切に流通させなければ
売れないという環境が

生産者や販売者のレベルアップに
つながることは間違いないでしょう


魚食普及の根幹は
ここにあります

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