瀬戸内の海鮮キング
ゆむしです
日本は長さのある島国
そしてその周辺海域は
世界的に見ても
トップクラスに多数魚種が
生息する海です
魚類だけで
約4000種いるそうです
隅々まで確認できない
駿河湾などの深海を含めると
もっといるかもしれません
「百獣の王ライオン」という
表現がありますが
たった「百」ですよ
哺乳類で言うと強豪ですが
魚類の世界から見ると
地区予選一次のブロック代表程度ですね(笑)
さてさて
魚介類の中で
「これぞキングだ❗」と
呼べる魚種は何でしょう
まず最初に思い浮かぶのは
「本マグロ」
また白身魚では
「ノドグロ」「キンメダイ」などが
挙げられます
魚類ではないですが
「タラバガニ」なんかも
人気、風格ともに上位に
食い込みますよね
ところが上記の
海のスーパースター級は
瀬戸内海には
ほとんどいません
瀬戸内海といえば
「いりこ(カタクチイワシ)」
「ママカリ(サッパ)」なんかの
小魚が多いイメージで
最も知名度の高いもので
「明石ダコ」ですね
そんな瀬戸内で
知名度は低いながらも
「キング」候補の魚がいます
「マナガツオ」です
なんかあんまり
見た目は美味しそうじゃないですが
これがまた絶品の白身
周防大島産のマナガツオも
京都に直送出荷した際
1kg5000円以上の値がついたことも
あるくらいの
高級魚なんです
ちなみに岡山県では
県の「プライドフィッシュ」に
指定されています
夏が「旬」なんですが
本当に美味しいのは「冬」
夏場に産卵の為に
群れで接岸するので
ある程度まとまって獲れるのですが
産卵期でも
めちゃくちゃ旨い
ならばベストシーズンの冬は
どんな桁外れの旨さになるんだと
ゾッとしますが
冬場はなかなか獲れません
もし獲れたとしても
ゆむしのような庶民が
手を出せる値段にはならないでしょう
ゆむしが買ったのは
超掘り出し物というか
奇跡の一匹
1kgを越える個体が
こんな破格で並ぶことは
ほとんどありません
しかも鮮度も完璧です
こりゃもうこの一匹で
歓喜のマナちゃん祭りですね
まずは刺身で
贅沢に厚切り
そして皮下の旨味も
しっかり味わえるように
皮は引かずに炙りで
そしてマナガツオは
丁寧におろすと
「エンガワ」がとれます
エンガワは皮を引き
コリコリ食感を楽しみます
山葵醤油も良いですが
レバ刺のように
ごま油+塩でも
絶品でした
続いて丼
こちらも極厚切りで
尾に近い部分は
角切りにして
キムチ和えに
もちろん焼き物も旨いので
味噌漬け焼きにも
ごはんが止まりません(笑)
カマの塩焼きも最高です
骨と頭は味噌汁にして
隅々まで頂きました
マナガツオは
鮮度が落ちるのが早いため
なかなか東日本では
流通しません
まさに産地ならではの
贅沢な食材です
ミシュランじゃないですけど
マナガツオを食べる為に
瀬戸内を訪れる価値があると言っても
決して大袈裟ではありませんよ