釣り好き食いしん坊が島に移住する話

関東で暮らしていた飲食業のおっさんが40歳でとある島に移住して地域のために頑張ってみるお話

瀬戸内の海鮮キング

ゆむしです



日本は長さのある島国
そしてその周辺海域は
世界的に見ても
トップクラスに多数魚種が
生息する海です

魚類だけで
約4000種いるそうです
隅々まで確認できない
駿河湾などの深海を含めると
もっといるかもしれません


「百獣の王ライオン」という
表現がありますが
たった「百」ですよ
哺乳類で言うと強豪ですが

魚類の世界から見ると
地区予選一次のブロック代表程度ですね(笑)



さてさて
魚介類の中で
「これぞキングだ❗」と
呼べる魚種は何でしょう

まず最初に思い浮かぶのは
「本マグロ」

また白身魚では
ノドグロ」「キンメダイ」などが
挙げられます

魚類ではないですが
「タラバガニ」なんかも
人気、風格ともに上位に
食い込みますよね



ところが上記の
海のスーパースター級は
瀬戸内海には
ほとんどいません

瀬戸内海といえば
「いりこ(カタクチイワシ)」
「ママカリ(サッパ)」なんかの
小魚が多いイメージで

最も知名度の高いもので
「明石ダコ」ですね


そんな瀬戸内で
知名度は低いながらも
「キング」候補の魚がいます



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「マナガツオ」です


なんかあんまり
見た目は美味しそうじゃないですが
これがまた絶品の白身


周防大島産のマナガツオも
京都に直送出荷した際
1kg5000円以上の値がついたことも
あるくらいの
高級魚なんです

ちなみに岡山県では
県の「プライドフィッシュ」に
指定されています



夏が「旬」なんですが
本当に美味しいのは「冬」

夏場に産卵の為に
群れで接岸するので
ある程度まとまって獲れるのですが

産卵期でも
めちゃくちゃ旨い

ならばベストシーズンの冬は
どんな桁外れの旨さになるんだと
ゾッとしますが

冬場はなかなか獲れません

もし獲れたとしても
ゆむしのような庶民が
手を出せる値段にはならないでしょう



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ゆむしが買ったのは
超掘り出し物というか
奇跡の一匹

1kgを越える個体が
こんな破格で並ぶことは
ほとんどありません


しかも鮮度も完璧です


こりゃもうこの一匹で
歓喜のマナちゃん祭りですね



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まずは刺身で

贅沢に厚切り
そして皮下の旨味も
しっかり味わえるように
皮は引かずに炙りで

そしてマナガツオは
丁寧におろすと
「エンガワ」がとれます

エンガワは皮を引き
コリコリ食感を楽しみます

山葵醤油も良いですが

レバ刺のように
ごま油+塩でも
絶品でした



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続いて丼

こちらも極厚切りで
尾に近い部分は
角切りにして
キムチ和えに



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もちろん焼き物も旨いので
味噌漬け焼きにも

ごはんが止まりません(笑)



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カマの塩焼きも最高です



骨と頭は味噌汁にして
隅々まで頂きました


マナガツオは
鮮度が落ちるのが早いため
なかなか東日本では
流通しません


まさに産地ならではの
贅沢な食材です


ミシュランじゃないですけど
マナガツオを食べる為に
瀬戸内を訪れる価値があると言っても
決して大袈裟ではありませんよ


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