釣り好き食いしん坊が島に移住する話

関東で暮らしていた飲食業のおっさんが40歳でとある島に移住して地域のために頑張ってみるお話

ウナギとカナガシラ

ゆむしです



土用丑、スーパーに並んだ
ウナギの量と価格を見て
びっくりでした


シラスウナギが豊漁で
今年はウナギが安くなりそうだという
報道もありましたが

来年以降豊漁とは限らないので
利益確保のため
安くはなりませんでしたね

スーパー
コンビニ
飲食店
牛丼屋

それにしても
とんでもない量のウナギです



ゆむしもウナギは好きですが
価格が高騰する
土用丑前後には買いません


皆がウナギに殺到するなら
他の魚が安くなりますから(笑)



f:id:ossanshimaiju:20210802094107j:plain

こちらのお魚は
「カナガシラ」

2kg超のパック(6匹)で
税込1000円


旬は冬なので
今の時期脂の乗りは良くないですが
産卵から回復しつつあり
身の旨味は戻ってきているので
さっぱりとした上品な白身
なっています

…そして激安


この1000円分のカナガシラで


f:id:ossanshimaiju:20210802094626j:plain

べっこう丼


f:id:ossanshimaiju:20210802094649j:plain

冷やし中華


f:id:ossanshimaiju:20210802094706j:plain

煮付け


f:id:ossanshimaiju:20210802094722j:plain

ペペロンチーノ


f:id:ossanshimaiju:20210802094748j:plain

天丼


f:id:ossanshimaiju:20210802094803j:plain

味噌漬け焼き


f:id:ossanshimaiju:20210802094822j:plain

冷や汁


f:id:ossanshimaiju:20210802094834j:plain

おにぎり



…こんなに楽しめます


お肉の相場は
比較的安定していますが

天然物が多く
季節や産地で品質が変わる
魚の相場は
常に大きく動いています


だからこそ
「今、何を買うべきか」という感覚を
研ぎ澄ますことが大切だと感じます



魚離れの原因は
共働き家庭の増加による
家事の時短傾向など
いくつかの要素が
挙げられますが

私の推測する
いちばんの原因は

消費者に「目利き」をさせないよう
業界が誘導したこと

です



目利きのプロでも
調理のプロでもないゆむし

昭和の主婦が
普通にやっていた
安くて美味しいものを
追究する買い物と
特に専門技能を要しない料理

昔はごくごく当たり前だったことを
今やって情報発信すると
「凄いですね」と
感心されたりします


いかに一般消費者が
目利きをしなく(できなく)なったかを
象徴するような反応です



その一方で
料理人でもないヤツが
偉そうに料理を語るなという声も
やはり頂きます

もちろんお気持ちはわかります
ご自身が一生懸命技能を身につけた
分野に関して
「気軽にチャレンジしてみましょう❗」
と言われると
気分の良いものではないですよね


ただ、
「あれは専門業者の分野だから」と
一般人が興味を持たなくなることは
非常に大きなリスクだと感じていますし

その考えは
コロナ禍でますます
確信に近づいてきました



プロとして
ビジネスで差別化を図り
自らの価値を維持するために
「知られたくない」ことは
当然あります

ただ逆に
「知ってほしい」ことも
あるはずです


ある魚を「高級品」として
認識してもらうことは
売り手にとっては
基本的に嬉しいことです
高くても違和感なく買ってもらえますから

「実は安いのもあるよ」は
普段はあまり知られたくない
情報かもしれません


ところが
高級品を買うことを躊躇う
不景気になると
完全に買い物リストから外されてしまう
リスクがあります

「実は安いのもあるよ」を
知ってもらわないと死活問題となる
場面も出てくるのです



無理して魚なんて食べなくても
食生活には困らない時代だからこそ

興味を持ってもらいたい
「魚の価格」です

にほんブログ村 その他生活ブログ 街づくり・地域おこしへ
にほんブログ村