釣り好き食いしん坊が島に移住する話

関東で暮らしていた飲食業のおっさんが40歳でとある島に移住して地域のために頑張ってみるお話

ハモ料理あれこれ

ゆむしです



山口県瀬戸内側の
夏を代表する海産物のひとつ
「鱧(ハモ)」

夏が旬でたくさん獲れて
京都や大阪で高値がつくのですが

一年で一番美味しくなるのは
晩秋~冬です


8月から9月が一般的な産卵期なので
6月、7月も
産卵に向けて栄養を蓄えており
時期としては悪くないんですが
なぜハモが夏の代表になったのかというと
京都の物流事情の歴史が
大きく関わっています



現在の都道府県
京都府」は
日本海に面していますが

京の都からは
日本海にしても
瀬戸内海(大阪湾)にしても
かなりの距離です

夏の暑い時期
当然冷蔵庫もなく
氷すらない時代に
都に海の生魚を運ぶことは
至難の技でした


ところがハモという魚は
エラ呼吸だけでなく皮膚呼吸も
できるおかげで
水中でなくても
丸1日くらいは生きている
強い生命力の持ち主

炎天下の輸送に耐え
都で夏に鮮度良く味わえる
数少ない魚種だったのです



また、ハモは冬眠する魚でもあり
美味しくなる冬には活発に餌を追わないので
延縄漁等で獲れにくいというのも
「夏が旬」で定着した理由です




f:id:ossanshimaiju:20210715132812j:plain

田布施の直売所で買ったハモ

安いですね✨

本来ハモはそんなに高い魚ではありません
料理としてお店で食べると
高いですけど
それは職人さんの技術料です


全国チェーンのスーパーで買うと

f:id:ossanshimaiju:20210715133041j:plain

倍くらいの値段です


同じ山口県産を
山口県で買っているのに
流通の仕組みの違いで
こんなに値段が違います

…買い物上手になるには

社会の構造や利権の仕組みを
理解する必要がありますね



ハモ料理の定番
湯引きや天ぷらでは
芸がないので…



f:id:ossanshimaiju:20210715133448j:plain

f:id:ossanshimaiju:20210715133332j:plain

ムニエル



f:id:ossanshimaiju:20210715133426j:plain

味噌漬け焼き



f:id:ossanshimaiju:20210715133459j:plain

f:id:ossanshimaiju:20210715133512j:plain

f:id:ossanshimaiju:20210715133527j:plain

燻製



f:id:ossanshimaiju:20210715133547j:plain

f:id:ossanshimaiju:20210715133558j:plain

チゲ鍋



味に癖がなく
食感で他の魚と
差別化できるハモならではの
汎用性


骨切り済みのハモを
安く入手すれば
家庭料理でも
全然活躍する食材ですよ


にほんブログ村 その他生活ブログ 街づくり・地域おこしへ
にほんブログ村