釣り好き食いしん坊が島に移住する話

関東で暮らしていた飲食業のおっさんが40歳でとある島に移住して地域のために頑張ってみるお話

島の未来を考える漁師直営店

ゆむしです


地域おこし協力隊として
周防大島町に着任して4ヶ月あまり

この人と一緒にやれば
地域は活性化する
…と思える人との出会いも
増えてきました



理念、熱意、行動力
これがまとまって説得力

評論家的立場で
地域の問題点を論じて
警鐘を鳴らす…のは簡単

あるべき論は別に悪じゃないけど
それだけじゃ役には立たない
「だったら誰が行動するの?」の前に
終わっちゃう論が多いですよね

「食糧自給率維持向上のために
第一次産業を守るべきだ!」
…と言ってる人自身が
農業や漁業をやらない不思議



本当に地域の財産だと言えるのは
問題に立ち向かう一歩目の行動が
できる人財です

そのひとりが…

海にいます



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fish & oyster bar
La Verite さん

今年1月、周防大島を代表するビーチ
片添ヶ浜にオープンした
洋風牡蠣小屋です



今年1月といえば
ゆむしが移住してきた時期
後付けですが、ご縁を感じます

オープンした直後に
コロナショック…
休業を余儀なくされ
5月末に営業を再開して
まさにこれからというお店です



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オーナーのマサルさん
漁師です

しかも
素潜り、漁船、筏での牡蠣蓄養など
マルチに活躍する
アクティブなフィッシャーマン

海の上(時には海中)で多分野の漁に
関わっているからこその
海に関する広い視野を持っていて

水産業、海辺の観光業などが
このままだと5年後10年後どうなるのか
現場で肌で感じ、
危機感を持っています



行政と協力し、
島の名物として海産物をPRしても
肝心の商品が
すぐに獲れなくなってしまう

名物を目当てに来てくれた観光客も
がっかり…


これじゃダメだということで

「資源が尽きないように育てる漁業」
「価値を発信できる基地」
をつくるというアクションに出たのが
マサルさんでした

「牡蠣蓄養施設」
「La Verite」などの事業は
そんな想いでつくられたものです



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お店のバックヤードで
マサルさん
高圧洗浄機を牡蠣に向けて
豪快にぶっ放しています

目的は殻に付着した菌の除去
殻の汚れと菌を含んだ海水を
水圧でぶっ飛ばします

正しい知識があるからこそのリスク管理

牡蠣を実際に育てながら
生態を研究し
技術を磨いているマサルさん

時には他県の養殖漁師を訪ね
意見交換をしながら
どうすれば美味しくなるか
どうすれば安全に食べてもらえるか
海で牡蠣と向き合い
常に考えています



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牡蠣釜飯の具というレベルではない
ぶりんぶりんで肉厚で
旨味たっぷりの牡蠣

マサルさんだからこそ
出せる商品です

めちゃくちゃ旨い


また、牡蠣だけじゃなく…

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コレ全部、周防大島の海の幸

ランチセットの小鉢ですよ?
とんでもないクオリティ

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南蛮漬けはシーバス(スズキ)
冬に産卵する魚なので
夏場は安定して旨いんです


飲食店をずっとやってきたゆむしにとって
この商品力は驚異的です

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またマサルさんDIYも得意で

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こんなのも手作りしちゃう超人でもあります

とにかくよく働く人です

その原動力にはは
生まれ育った島を
元気にしたい
そういう想いもあります

想いを持って自ら行動する人は
地域の宝だと思います



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