左舷のマーライオン②
ゆむしです
三半規管が崩壊しておりますが
底引き網漁が始まります
↑これが網の「入り口」です
地方によって色々な呼び名がありますが
この地域では
「まんが」「まんがん」と言うらしいです
この漁を漁師さんは「まんがん漕ぎ」と
呼んでいますね
下側に丸みのある爪が櫛のように付いています
これで海底の砂を掘り起こすようにしながら
砂に浅く潜っている貝なども含め
海底にいる魚等を獲る漁です
網を入れる時は船の速度を上げます
ワイヤーを弛ませず
テンションをかけながら「まんが」を沈めることで
潮の抵抗で上下ひっくり返ったり
網が「まんが」に絡まったりするのを
防いでいるようです
操舵席の前方にワイヤーを吊るしている
フックがあって
そのサスペンションが
微妙にゆらゆらしています
漁師さんはこのサスペンションの動きを
見て
船速やワイヤーの角度を微調整しながら
網を曳いています
海底を適切な角度で曳けているかを
サスペンションの情報で
把握するという職人技ですね
時化の波で大きく揺れる船上で
海底の網の動きを繊細に感じ取って
水深、地形、底質に合わせて
操舵する漁師さんの姿
カッコいいです❗
一方その勇姿を見ながら
左舷の船縁に抱きついて
マーライオンと化しているゆむし
カッコわるいです❗
網を曳くこと約20分(多分)
網を上げます
ゴミの山?
この中から貝や魚を選別していきます
ヒトデやナマコ(禁漁中)は
海にリリース
まだまだ育てたい小さい魚や貝も
海にリリース
プラスチックやビニール、缶などは
船上で分別し
まとめていきます
気力を振り絞って
ゆむしもこの作業を手伝おうとしますが
2分ぐらいでライオン席に帰還
その繰り返しです
漁師さんは
網の中身をデッキに下ろしたら
またすぐに網を入れ
曳きながら選別作業をしています
何度も何度も
曳くコースを変えながら…
魚はクロダイ、マゴチ、シタビラメが
網に入っていました
→素早く船底の水槽へ
貝類はデッキのバケツに仕分けしていきます…
想像していたよりも
スピーディーで手返しの良い漁
それを独りでこなす
漁師さんのハードワーク
せっかく乗せて頂いたので
作業も手伝いたいのですが…
足に力が入らないゆむし
安全第一
無理して落水なんてことになると
大事故につながります
おとなしくライオンとして
おはようからおやすみまで
暮らしを見つめることにしました
つづく…