釣り好き食いしん坊が島に移住する話

関東で暮らしていた飲食業のおっさんが40歳でとある島に移住して地域のために頑張ってみるお話

左舷のマーライオン②

ゆむしです


三半規管が崩壊しておりますが
底引き網漁が始まります




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↑これが網の「入り口」です
地方によって色々な呼び名がありますが
この地域では
「まんが」「まんがん」と言うらしいです
この漁を漁師さんは「まんがん漕ぎ」と
呼んでいますね

下側に丸みのある爪が櫛のように付いています
これで海底の砂を掘り起こすようにしながら
砂に浅く潜っている貝なども含め
海底にいる魚等を獲る漁です


網を入れる時は船の速度を上げます
ワイヤーを弛ませず
テンションをかけながら「まんが」を沈めることで
潮の抵抗で上下ひっくり返ったり
網が「まんが」に絡まったりするのを
防いでいるようです



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操舵席の前方にワイヤーを吊るしている
フックがあって
そのサスペンションが
微妙にゆらゆらしています

漁師さんはこのサスペンションの動きを
見て
船速やワイヤーの角度を微調整しながら
網を曳いています

海底を適切な角度で曳けているかを
サスペンションの情報で
把握するという職人技ですね

時化の波で大きく揺れる船上で
海底の網の動きを繊細に感じ取って
水深、地形、底質に合わせて
操舵する漁師さんの姿
カッコいいです❗


一方その勇姿を見ながら
左舷の船縁に抱きついて
マーライオンと化しているゆむし

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カッコわるいです❗


網を曳くこと約20分(多分)

網を上げます


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ゴミの山?

この中から貝や魚を選別していきます


ヒトデやナマコ(禁漁中)は
海にリリース

まだまだ育てたい小さい魚や貝も
海にリリース

プラスチックやビニール、缶などは
船上で分別し
まとめていきます


気力を振り絞って
ゆむしもこの作業を手伝おうとしますが
2分ぐらいでライオン席に帰還
その繰り返しです


漁師さんは
網の中身をデッキに下ろしたら
またすぐに網を入れ
曳きながら選別作業をしています
何度も何度も
曳くコースを変えながら…

ガザミ(ワタリガニ)やアカガイ
狙っているようです

魚はクロダイ、マゴチ、シタビラメ
網に入っていました
→素早く船底の水槽へ

貝類はデッキのバケツに仕分けしていきます…


想像していたよりも
スピーディーで手返しの良い漁
それを独りでこなす
漁師さんのハードワーク

せっかく乗せて頂いたので
作業も手伝いたいのですが…

足に力が入らないゆむし
安全第一
無理して落水なんてことになると
大事故につながります


おとなしくライオンとして
おはようからおやすみまで
暮らしを見つめることにしました


つづく…

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