釣り好き食いしん坊が島に移住する話

関東で暮らしていた飲食業のおっさんが40歳でとある島に移住して地域のために頑張ってみるお話

山陰遠征②

ゆむしです



島根県浜田市
ご当地料理を求めて
やってきたのは…


「植本屋支店」さん

ランチメニューが
大衆食堂っぽくなっている
居酒屋さんで

カウンター奥のおでんからは
お出汁のいい香りが流れてきます


外観は年季入ってますが
中は清潔感のある
キレイな空間で
初来店でも安心


お目当ての
「バトウ」フライ定食も
バッチリありますが

注目はメニューの下の方に…

「ぼべめし」という
聞きなれないメニュー名



これがゆむしの
浜田一番のお目当て
究極のご当地めし

この名前を知ったのは
もう何年も前の
秘密のケンミンショー」でした


そこらへんの海辺の
岩や消波ブロックに
大量にへばりついている
「ヨメガカサ」や
「マツバガイ(ジンガサ)」などの
小型の一枚貝

これを浜田の人は「ぼべ」と呼び
「ぼべ」を入れた
炊き込みご飯が「ぼべめし」
ということです


これが「ぼべめし」

優し~い磯の香りが立った
シンプルな炊き込みご飯で

「ぼべ」を噛むと
アワビのような旨味が出てきます



バトウフライ定食
白飯→ぼべめしチェンジ


バトウフライは
ふっくらジューシー

やっぱり正体を明確に意識して
白身フライを食べると
全然美味しさが違いますね✨


胡散臭い「エコマーク」の付いた
パンガシウスという養殖輸入ナマズ
皆さん好んで食べていらっしゃいますが

日本近海には
もっと美味しい地魚が
たくさん泳いでますよ~


ノドグロや海鮮丼もいいですが

浜田でしか食べられない
最高の「ご当地めし御膳」は
多分コレでしょうね



大満足して腹八分目

十五分目まではまだ余裕があるので🤣
港に戻って…


ランチピークが終わりかけの
人気定食屋さん

「石州まる姫食堂」さんへ


頂いたのは
「大あなご唐揚げ定食」


「大あなご」とは
クロアナゴではなく
大きく育ったマアナゴで
これも浜田の名物です

「オロチアナゴ」という名称で
1m級もブランド化されていたりしますが


推測するに
お寿司屋さんで使いやすい
人気サイズのあなごは
都会に出荷し

規格外の大きさで
値が下がってしまうものを
地域消費するという
戦略のような気がします


だとすると
「魚価最大最適化」のアクションとしては
素晴らしいモデルですね


そして「唐揚げ」で食べるには
ペラペラの穴子は適さず
肉厚のデカいヤツだからこそ
成立するレシピです


「大きすぎる」という
市場が嫌がる個性を
魅力に変えて売り込むという
逆転の発想…

この港には間違いなく
敏腕プロデューサーがいますね


「大あなご唐揚げ」は
美味しくてインパクトがある
素晴らしいメニューですが

あなご自体の脂の旨味を
さらに活かすには
タルタルソースではなく
油淋鶏ソースや
おろしポン酢なども
アリかなと思いました


それにしても
まる姫食堂さんは
2軒目でも楽々完食できるレベルの
美味しさで
行列ができるのも納得

次回来ることがあれば
山盛りの鶏から定食が
食べたいですww



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