釣り好き食いしん坊が島に移住する話

関東で暮らしていた飲食業のおっさんが40歳でとある島に移住して地域のために頑張ってみるお話

店頭デビュー

ゆむしです



周防大島産の貝で作った
プロトン凍結の
シーフードミックス

ついに一般消費者向けの
小売り販売まで漕ぎ着けました


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町内の道の駅
直売所コーナーでの
委託販売になります



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200g入りで消費税込790円

販売手数料や
加工施設の維持管理費用など
色々な費用がありますので
そんなに安くはできませんが


タイラギ、スダレガイなど
一般市場流通の少ない
地域の海産物だけを使った
シーフードミックスが
なかなか他にはないという意味では
ご当地グルメ」的な
付加価値はあるような
気がしています


やっぱり売れ行きという形で
お客さんの反応を確認できる
販路を持てたということは
今後強い武器というか
マーケティング力の向上に
なると思いますね

これは大きな一歩です


ハッキリ言って
単純にシーフードミックスとしての
価格だけで考えるなら
原料は外国産で
海外工場で大量生産し
スケールメリットを活かせる
大手メーカーさんの商品で十分ですし

ゆむし自身も元々は
そちら側の考えを持つ人間です



食材の大部分を輸入して
たくさん無駄にして捨てて
競争に負けている農家や漁師を
莫大な税金を投じて延命し
いつしかその税金を
当たり前の権利と勘違いし
生産者が企業努力をしなくなった国日本



公設市場が評価しないような
サイズやケースの揃わない貝
貝殻に割れがある貝を
「ロスゼロ」商品に加工して
消費者にプレゼンするチャレンジに
込めた問いかけは

日本の農林水産業って
本当に国民に必要とされてるの?

…という
結構大きなテーマです



ゆむしが地方で「水産振興」に関わり
知りたかったこと

国産食材とか特産物、ご当地食材は
税金使って守る価値があるほど
必要とされてるの?

…ということ



ご当地食材をPRするための
行政の部署や◯◯協会、◯◯協議会は
地方には腐るほどありますが

実際にそこの担当者さんと話をすると
「あれ?この人自身は食べてないんだ」
というのがすぐにわかります

ただ活動の予算が当てられているから
担当職に任命されたから
やらなきゃいけないんだろうなと

東京でそういうモヤモヤを感じたことも
移住を決めた理由のひとつです



不要なら公のお金はもっと別のことに
使うべきだし
必要なら必要とされている方向に
向かうアクションをする人を
集中的に支援し
向かわない人とは区別すべきだと思います

状況が好転しないのは
費用対効果の高いアクションに投資を集中させないからですから

やる人もやらない人も
一律に補助されるなら
やらない方が得策になる
それが衰退のメカニズムです



実績として人気のない国産食材から
人気のない理由となる要素を排除すれば
消費者は買うようになるのか
実はそういう実験でもあるんです

「時短が…」「生ゴミが…」
「捌き方が…」という
課題をなくした
「冷凍シーフードミックス」なら
どう反応するのか



地域活性化の活動は
表面上は称賛されたり
応援されたりしやすいんですが

そうして強化した
仕組みや商品やサービスを
その人たちが
使ってくれるのかどうかは
また別問題



ニーズをしっかり見極めるためには
イベント的なことではなく
やはり日常の市場に入らなければ
なかなか真実は見えてきませんね

その為の販路ができたということは
大きな前進です



仕組み、サービス、商品が
地域のニーズに合っていないなら

やり方を変えるか
地域を変えるか

そういう選択肢がまた出てきます

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