釣り好き食いしん坊が島に移住する話

関東で暮らしていた飲食業のおっさんが40歳でとある島に移住して地域のために頑張ってみるお話

第一次産業の謎

ゆむしです



水産振興がミッションの
地域おこし協力隊をさせて頂いているので

漁業や漁師を守ることで
地域経済を活性化するお仕事
と言われても
あながち間違いではないのですが

そもそも漁師は本来
ゆむしのようなヤツに
守られなければ
成り立たないような
弱い存在ではありません



なので、上から目線で
「助けてあげたい」などと
思ったことは
一度もありません

ただ、事業を自立させたい
成長させたいという思いで
頑張る人の力になれたら嬉しいというのが
ゆむしのモチベーションです



農業林業も同様ですが
第一次産業に対しては
その費用補助に莫大な税金が投入され

さらに事業で得た所得に対し
課税が優遇されています

なので、一般の事業に比べて
収益を出しやすい業種になっているのです



例えば、飲食店であれば
スタッフが食べる賄いでさえも
売上計上し、納税することが
義務付けられています

一方
農家が野菜を近所に配る
漁師が魚を近所に配る
これは課税なしでOK?


消費税を支払って買った食材で
作った賄いを
売上にしてさらに納税

税金による補助を受けて買った
機材を使い
育てた野菜、獲った魚
売上計上せずに
家で食べてOK?
近所に配ってOK?

物々交換したら
全くの非課税?



別にこの仕組みを
脱税だとか不公平だとか
文句を言いたい訳ではありません


ただ、第一次産業
税制で極端な優遇を受けなくても
成立する仕事になって欲しい

税制で極端な優遇を受けなくても
成立させられる人にこそ
活躍して欲しい


堂々と儲けて
しっかり納税して
社会に貢献していると
胸を張ってもらいたい

そういう思いです



東京で働いていた頃は
一生懸命働いて
会社の利益を出して
みんなの所得を上げて
みんなの豊かな生活を実現して
納税することが
社会貢献だと
本気で思っていました


地方に移住して衝撃的だったのは
頑張って納税しなくても
国から予算をもらえる
そのお金を
いかに自分たちに有利に使うかこそが
頑張りどころという空気


「地方と中央の格差」の正体が
すぐに分かって納得しました



それを打破する
健全なパワーが地方を盛り上げ
ポジティブな格差を築いて欲しい


政府が掲げ、怪しいコンサル達が
利権に群がる
「地方創生」とは
ちょっと違うビジョンですが


公的なお金の呪いを解かなければ
地方に明るい未来はないでしょう


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