釣り好き食いしん坊が島に移住する話

関東で暮らしていた飲食業のおっさんが40歳でとある島に移住して地域のために頑張ってみるお話

雑魚の一瞬の輝き②

ゆむしです



まだちょっと時期が早い
もしくはサイズが小さいようですが

サンプルで釣ってきた
スズメダイを調理していきます



一品目は「あぶってかも」

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福岡の高級和食店で提供されるような
郷土系おつまみ

おかずというよりは
お酒の「アテ」ですね


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鱗も内臓も取らずに
そのまま塩漬けにして
焼きます

減塩志向の方は焼く前に
水洗いしてから

塩味も含めて日本酒などとともに
味わいたいなら
表面についた塩を
はたき落とす程度で

できれば炭火でじっくりと
焼きたいですね


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今回使用したのは
コールマンのファイヤーディスク

本来の用途は
薪を燃やす「焚き火台」なのですが
炭火焼きもできるように
「焼き網」も付属しています


問題は、焼き網から炭までの
距離(高さ、深さ)がないこと

そのまま焼き網に魚を並べると
すぐに焦げてしまいます


それを解決してくれるのがコレ


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「串焼上手」

串を固定する角度を
自由に変えられる
便利な金具です

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これで
炭から距離をとった
「遠火」調理が可能に


視覚的にも
まるごと串に刺さった魚は
「キャンプ感」が強く
テンションを上げてくれます


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じっくり時間をかけながら
表面をパリパリに焼いて完成

鱗付きなので
身に含まれる水分が外へ出ず
中の白身はふっくらジューシー
美味しい焼き魚です


…が、ベストシーズン
ベストサイズのスズメダイなら
ノドグロレベルに脂が乗り
とんでもない旨さになります

昨年体験したそれを
知っているだけに…

ちょっと残念


「普通に美味しい」程度では
わざわざスズメダイを食べる必要もなく
他の魚で十分


ただ、年に1回
産卵の直前にだけ
最高級魚レベルのクオリティにまで
のし上がる
雑魚の輝きを味わうことに
価値があるのです



二品目は煮魚

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鱗は取りましたが
内臓はそのまま

煮汁に内臓の旨味も出るようにして
「煮汁」が主役に


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スズメダイの煮汁そうめん


これは周防大島
昔から食べられていた
郷土料理とのこと

うどんや蕎麦ではなく
そうめんなのはきっと
旬の時期が梅雨~初夏
になるからだと推測されます


こういう「知る人ぞ知る」
ご当地料理は
結構魅力的に映りますね

子供の頃うんざりするくらい
食べさせられたという
地元の人にとっては

「悪夢のメニュー」
かもしれませんが(笑)

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