雑魚の一瞬の輝き②
ゆむしです
まだちょっと時期が早い
もしくはサイズが小さいようですが
サンプルで釣ってきた
スズメダイを調理していきます
一品目は「あぶってかも」
福岡の高級和食店で提供されるような
郷土系おつまみ
おかずというよりは
お酒の「アテ」ですね
鱗も内臓も取らずに
そのまま塩漬けにして
焼きます
減塩志向の方は焼く前に
水洗いしてから
塩味も含めて日本酒などとともに
味わいたいなら
表面についた塩を
はたき落とす程度で
できれば炭火でじっくりと
焼きたいですね
今回使用したのは
コールマンのファイヤーディスク
本来の用途は
薪を燃やす「焚き火台」なのですが
炭火焼きもできるように
「焼き網」も付属しています
問題は、焼き網から炭までの
距離(高さ、深さ)がないこと
そのまま焼き網に魚を並べると
すぐに焦げてしまいます
それを解決してくれるのがコレ
「串焼上手」
串を固定する角度を
自由に変えられる
便利な金具です
これで
炭から距離をとった
「遠火」調理が可能に
視覚的にも
まるごと串に刺さった魚は
「キャンプ感」が強く
テンションを上げてくれます
じっくり時間をかけながら
表面をパリパリに焼いて完成
鱗付きなので
身に含まれる水分が外へ出ず
中の白身はふっくらジューシー
美味しい焼き魚です
…が、ベストシーズン
ベストサイズのスズメダイなら
ノドグロレベルに脂が乗り
とんでもない旨さになります
昨年体験したそれを
知っているだけに…
ちょっと残念
「普通に美味しい」程度では
わざわざスズメダイを食べる必要もなく
他の魚で十分
ただ、年に1回
産卵の直前にだけ
最高級魚レベルのクオリティにまで
のし上がる
雑魚の輝きを味わうことに
価値があるのです
二品目は煮魚
鱗は取りましたが
内臓はそのまま
煮汁に内臓の旨味も出るようにして
「煮汁」が主役に
スズメダイの煮汁そうめん
これは周防大島で
昔から食べられていた
郷土料理とのこと
うどんや蕎麦ではなく
そうめんなのはきっと
旬の時期が梅雨~初夏
になるからだと推測されます
こういう「知る人ぞ知る」
ご当地料理は
結構魅力的に映りますね
子供の頃うんざりするくらい
食べさせられたという
地元の人にとっては
「悪夢のメニュー」
かもしれませんが(笑)