釣り好き食いしん坊が島に移住する話

関東で暮らしていた飲食業のおっさんが40歳でとある島に移住して地域のために頑張ってみるお話

魚肉生ハムをつくろう

ゆむしです



周防大島の海にたくさんいる魚
「ブリ」

カタクチイワシの群れが多い海域のため
餌が豊富で一年中いるようです

ブリはサイズによって
呼び名が変わる出世魚

関東では
ワカシ→イナダ→ワラサ→ブリ
関西では
ツバス→ハマチ→メジロ→ブリ

大島で聞いていると
ヤズ→ハマチ→ブリ
と、呼ばれているようです


天然ブリといえば
富山の「氷見ブリ」に代表される
高級魚

…なんですが
実は高級魚なのは
寒ブリシーズンくらいで
比較的リーズナブルなお魚です


ブリは養殖が盛んで
対岸の愛媛をはじめ
九州あたりでも
美味しいブリが
育てられています

養殖ブリは天然ブリとは
味わいは違いますが
脂のノリや肉質がコントロールされていて
安定した美味しさがあり
冬以外は天然物より
高く評価されます


ということもあり
春~秋のブリ
特に小さめサイズの
ハマチやヤズは
かなり安く流通します


さてここからが今回の本題

安いハマチを高く売るには
どうすれば良いのか


もちろんボッタクリの話ではありません(笑)


お客さんにとって
いかに価値のある商品にして
販売するかというお話


今回は「塩漬け」に挑戦します

生の状態の身から
塩漬けによって水分を抜き
表面が傷まない(腐りにくい)状態で
中心部を熟成させていくという
「生ハム」の製法です


まずはたっぷりの潮をまぶして
冷蔵庫で一晩
およそ10時間寝かせます

表面の塩を洗い流して
水分を拭き取り
冷蔵庫で熟成させていきます


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こちらは熟成3日目の写真
表面が乾くとともに
艶が出てきます


7日目で試食したのがコレ

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表面は黄色く変色していますが
腐っているわけではなく
干物のようになっています

中心部はしっとりしていて
お刺身のようなみずみずしさは
ありませんが
まさに生ハムのような舌触りと旨味

高級珍味の味わいですね



そのままおつまみとして
ワインや日本酒に



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お茶漬けにも



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新玉ねぎをたくさん使った
サラダ風どんぶりも
絶品でした

表面をさっと炙っても
美味しいですね


これを安定した品質で製造できれば
ヤズやハマチの評価が
上がるかもしれません

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