スティングレイの花道
ゆむしです
レッドスティングレイ
「アカエイ」
名前はカッコいいですが
漁業関係者の中では
まあまあ嫌われている存在です
デカくて重いので
網に入ったら
他の魚を圧迫して傷めてしまう
表面のヌルヌルが臭い
尻尾の毒針が刺さると
大怪我になる
こんな厄介なやつが
現在、全国の沿岸部に
うじゃうじゃいる訳です
市場に出してもまともな値がつかないから
漁師さんが積極的に獲ることもなく
年々増えていっている
次第であります
ただ、
実はこの「アカエイ」
エイ類の中では
トップクラスに味が良い
鮮度の良いうちに
身から内臓を切り離し
適切な一次処理をすれば
煮付けやムニエル
唐揚げなど
美味しい料理になります
エイの身全体には
細かい軟骨が
筋肉繊維のように
張り巡らされています
この軟骨が
「ポリポリ」と
軽快な食感で…
エイを食べた人は
大好き派と苦手派に
はっきり分かれます
ゆむしは珍しく
好きでも嫌いでもない
中立派なのですが
このエイをもっと
食べることで減らせないかと
色々考える中で
最近一筋の光が見えました
ポク、ポク、ポク、チーン❗
という感じですw
軟骨ポリポリで喜ばれる料理といえば…
そうです
「鶏つくね」です
わざわざ
「軟骨入り」なんて
付加価値としてプレゼンするレベル
おそらく胸肉あたりのミンチに
細かく砕いたヤゲン軟骨なんかを
混ぜてコリコリ食感を
出しているのでしょう
コレがエイなら…
別々の部位を混ぜる必要なく
一発で行けるんじゃないか?
では早速
皮を剥いたアカエイを
適当な大きさにぶつ切りにして
ガーーーーーーー っと回す
粗挽きにすると
ポリポリはより強く
しっかり挽くと
滑らかに
フードプロセッサーを
回す時間の長短だけで
用途に応じて使い分けられるとな
これは便利❗
色々混ぜて
エイつみれ
エイバーグ
エイ餃子
…なるほどね
たくさん獲れる時期に
ミンチにして冷凍パックすれば
年中使える食材になりますわ
業務用、病院食、介護食、給食…
これはお金の匂いが…w
つくねや餃子、焼売など
物産展で売れる冷凍ご当選料理なんかにも
応用できそうですね
まだまだ
「エイなんてわざわざ食うもんじゃない」
という人が多数派ですが
本気で取り組む人が出てくれば
「エイ御殿」が立つかもしれません
現状、原料の値段が
とんでもなく安い分
利幅はしっかり確保できますし
アンテナショップとして
「エイ料理食堂」なんて出したら
取材殺到の予感がします
誰もやらないなら
自分でやってみようかと思うくらい
面白いテーマです