釣り好き食いしん坊が島に移住する話

関東で暮らしていた飲食業のおっさんが40歳でとある島に移住して地域のために頑張ってみるお話

ヒラメを海に放ちます

ゆむしです


昨日は
東和町の某港で

ヒラメ中間育成の放流作業を視察しました

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3週間前に引っ越してきた
2~3cmくらいの稚魚が
もう5cmくらいになっています
やっぱりヒラメは成長が早いですね


飼育水槽にホースを繋ぎ
漁船でホースの先を沖まで伸ばして行って
海水と一緒に海へ押し出して
放流していきます

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こちらの漁師さんは長年に渡り
ヒラメがどのエリアで
いつ何kg獲れたかのデータを
研究施設に提供し続けているとのことです

「長靴を履いた学者」ですね


その根底にあるのはやはり
資源を枯渇させないことと
良質の魚を安定して
出荷し続けることの両立を目指す想い

生け簀には朝獲れた7kg級の
肉厚ヒラメが入っていました

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オコゼ等の高級魚も状態の良い、
大きな個体が入っています

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現在、全国の飲食店が
壊滅的な打撃を受けている影響で
市場に出荷しても
つく値段は昨年の半値以下です

この魚たちの価値を
いちばん理解し、評価してくれる
消費者に届けたい


何もしなければ
魚価は安定しません
特に今回のような
世界規模の危機に直面しては
悔しいですが
簡単に逆転できる
必殺技はありません

それでも
価値を高めるため
価値を守るため
価値を伝えるために
海に生きる人たちは
何をすべきか必死で考え
戦っていくしかありません

公的支援補助金は有効ですが
長期的な「補助ありき」の体制は
産業としては衰退を加速させる要因です

あくまでも補助は補助
自立するための補助です


魚をただ獲るだけでなく
なぜ獲れるのか
なぜ獲れないのか
科学していく
この海で様々な挑戦を繰り返し
海と共存していく技術を
次世代に繋いでいく

「自分がまだ元気なうちに
もっと実験データを取りたい」

と話す漁師さんの視線の先には
「未来の海」がありました

この言葉や表情を
翻訳して皆さんに伝えるのが
ゆむしの仕事です


船酔い体質のゆむしには
漁はできませんが

販路の選択肢を増やすこと
各販路の先にいる消費者のニーズを捉えて
対応できる体制を取ること
漁師さんのいる海と
笑顔溢れる食卓の
情報のパイプ役になること

海の取材を通して
その使命は、責任は
日に日に明確になっていきます
その重圧を別の言葉で表現すると
「やり甲斐」になります



地方には「やり甲斐」がたくさんあります
粗削りの形をしていますが
「仕事」はめちゃくちゃあります

「雇用」「業務」は
都会と比べて圧倒的に少ないのは事実です

ただそれは
「仕事が少ない」「働けない」とは
違います

移住に興味をお持ちの方
お気軽にご相談ください❗

Instagram
oshima.yutakanaumi



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